ホームページの文章による訴求

carbonara

今回はホームページの文章表現についてです。
ホームページは、文章の書き方で顧客への訴求力に大きな違いが発生します。

例えば、イタリアンレストランのメニューを宣伝している下記2つの文書では、どちらがより顧客の興味を引きつけて来店を促すことができるか?


こだわりの「ローマ風カルボナーラ」、おいしいと評判です!。


厳選素材の「徳島産の高嶺の卵」「イベリコ豚のパンチェッタ」を使用した、生クリームを使わない「ローマ風カルボナーラ」。
オリーブオイルの最適な乳化タイミングを逃さないようすることで、3種類のチーズとバランス良く混ざり合い、生クリームの味わいとは異なるあっさりしながらチーズのコクが感じられる全く新しいカルボナーラが生まれました。
イタリア修行時代に勤務した三つ星レストランの看板メニューであった「ローマ風カルボナーラ」。これを日本人の好みに合うように3年間の改良を経て最高のバランスに仕上げました。
是非お試しください。

サンプルとして装飾を省いた文章だけとなりますが、②を選ぶ方のほうが多いのではないでしょうか。
(念のためですが、このカルボナーラレシピは適当な創作です(笑)。)

①は「美味しいという自己宣伝」のみとなりますが、②は厳選素材を使用、有名店の料理を改善、独自に編み出した特殊な調理方法など、説得力のある美味しいはずだと思わせる理由が書かれており、「食べてみたい」という行動欲求につながりやすいと言えます。

文章の表現と効果

常に宣伝に囲まれて生活していると言える我々は、無意識に宣伝文句を警戒します。「美味しい」という自己宣伝のみでは、「本当に美味しいのか?」「来店して欲しいから美味しいと書いているのだろう」といった、否定的な感想を持ちやすくなります。しかしながら説得力のある「何故美味しいのか」という理由付けがあれば、ポジティブな感想を持ちやすくなり来店につながる可能性が高まります。

例題はイタリアンレストランですが、文章の重要性は全ての職種のサービスに当てはまります。
自社サービスの特徴や差別化要因などを理由付け含めて詳細に説明することで、説得力が増します。
ただし、冗長な文章になってしまうと読まなくなったり理解不足を生みますので、サービス内容や顧客層など考慮した適切な文章とすべきではあります。

また、文章表現方法も留意すべき点があります。
自社サービスが専門家向けの場合を除き、顧客理解を促すために専門用語は抑え気味にして標準的な言葉で書くことが望ましいです。
ただし、これも例外があり専門用語を多用して「信頼できる専門家」であることを印象付けたほうが良い場合もあります。
職種やサービス内容、習熟度などによりますが、ケースバイケースの表現が必要となります。

たかが「文章」ですが、「文章」の書き方で売上が増加するのであれば、それを軽視するのは勿体無いです。
かつては「ホームページは24時間の営業職」という言い方もありました。
営業職は「説得力のある巧みな説明」ができるできないで成績に影響するのと同じように、ホームページもまた「説得力のある文章」の有無は結果に影響します。

是非、ホームページの「文章」を顧客目線で見直してみてください。